清山会グループからのご案内

ナラティブRBA奨励賞

2009.03.10

2009年2月MVP受賞 受賞者2名 いずみの杜診療所 整骨 片山真人さん/介護老人保健施設希望の杜 嶺岸寿江さん

■推薦者:いずみの杜診療所 田中しなの係長
■対象者:いずみの杜診療所 整骨 片山真人さん

彼が推薦されるのは何回目だろうか。他の方が推薦した文章をみてきっと彼のことだろうと文面からその姿を思い出せるのも彼がいかに私たちに与えてくれているものが大きいかがわかる。 一見寡黙に仕事をこなしているように見える。しかしマッサージという最大の癒しを持って利用者さん一人一人と関わっている彼は、気づきは人一倍であり、利用者さんの声に傾聴し、個と関わるプロである。ケアスタッフが知らない情報を利用者さんから引き出し、一人一人との信頼関係が強いのである。また、最近は老健開所に伴いスタッフの動きも変わり、特に夕方の掃除に入るスタッフが少ない状況である。その状況を嫌な顔もせずに受け入れてくれ、送迎の送り出しや添乗も手伝ってくれケアを支えてくれている。チームいずみの杜が目指したいケアを実践してくれている。 ケア以外の気づきが多いのも彼のすばらしいところである。新しい玄関は建物とポーチの間に隙間があり、そこから雨や雪が入ってくる。特にこの時期、濡れて凍って危険である。すぐに水きりのモップを購入したいと声をかけてくれた。昨年の敬老会では娘さん二人を連れてきてピアノと踊り披露をし、お年寄りを喜ばせた。またミミズクフェスタの役員も受けてくれ、余興で使用した衣装を、有志で100円を集めクリーニングして貸してくれたスタッフに返そうと提案してくれたのも彼だった。 あげればきりがないが、彼が診療所に貢献していることは多く、利用者さんやスタッフを温かい気持ちにしてくれ、気づきの大切さを教えてくれる。みんなの足りないところを補ってくれる損得のない日々の彼の姿を推薦します。


■推薦者:介護老人保健施設希望の杜 水島蘭係長
■対象者:介護老人保健施設希望の杜 嶺岸寿江さん

春は出会いと別れの季節。今までの学び舎を、新たな目標と、大きな期待と、少しの不安を胸に、彼女は、今月、これまでに多くを私たちに残し、希望の杜を巣立ちます。 2月末。今年入社4年目の彼女がぶつかった「楽しさだけの介護ではなく、新たな自分の目標・介護の意義」という壁。環境を変え、これまでの自分をもう1度見直し、かつ、原点に返ることで、更なる資質の向上を目指して、異動の辞令がありました。 誰よりも優しさに溢れていた。 誰よりも真剣に利用者さんに、家族に、職員に、そして自分自身をみつめてきた。 「生きる」意味を常に考え、明日をも知れない命の現場において「今」を生きる利用者さんの思いを伝えるべく、グループリーダーとして、彼女の関わり方を模範とする職員の育成に努めてきていた。 中学生の頃にこの仕事を知り、自分の天職として、おのずと介護=関わることを身をもって先輩達にも教えてくれた、入社オリエンテーション。 「愛」をテーマにみごとな関わりを辞令発表としてまとめたり、癒しを追求しながらも真剣さ故に、時にパワフルなアロマケア。 委員会の委員長を努め、新人を育成しながら自らも更に成長し、 優しく、思いやりがあるからこそ、多くの意見に苦しみ、涙したこともあった。私が彼女に教えてあげられたことってなんだったのかな? 彼女にいつも教えられていた。そばに寄り添う暖かな雰囲気。包み込むおおらかさ。受け入れられる心の広さ。ゆるがない意思の強さ。 4月。彼女は主任に昇格し、今度はさくらの杜に移動となる。 彼女と一緒に仕事ができて、今、寂しさと同時にとても誇りに思う。 今度は役職者として、これまでの経験をフルに活用し、生き生きと頑張れる彼女が、既に目に浮かぶようで・・・。私たちと同じ土俵に並んで、更に刺激しあいながら、切磋琢磨に共に進んで行ければと、切に思う。 3月は別れの季節。 だけど、満開の桜を見る頃には、新たな出会いに胸を躍らせていると信じて・・・。 今月は彼女の、そして私たち事業所職員が、彼女とこれまで過ごした日々の「卒業式」 彼女が伝えてくれていた「関わり」をこれからも忘れずに・・・。大切に・・・。 今までありがとう。

ページの先頭に戻る